マスクアクセサリー協会
マスクアクセサリーは、マスク姿でもオシャレを諦めたくないという、アクセサリー作家としての強い願いから生まれました。一過性のブームに終わることなく、マスク生活が終わっても、「マスクアクセサリー」という新しい分野が末永く定着することを目的に、協会として活動していきます。また、安心してオシャレを楽しんで頂きたいという思いを込めて、装着の仕方や呼びかけを行っていきます。
これまでの経緯
医療や災害救援にお役立て頂きたく、11万7千円をマスクアクセサリー協会から寄付いたしました
うずマック金具 意匠登録取得
テレビ番組でマスクイヤリングをご紹介頂きました
マスク生活が始まる前から、マスクに付けるアクセサリーを開発
それは、イヤリングやピアスをお客様にお送りする際の注意書きに「マスクに引っ掛かりますのでご注意ください」と書き添えていたことから始まります。それならば、マスクの紐にイヤリングやピアスを付けられるようにしてはどうかとひらめきました。しかし、私が思い付いた2019年当時は、マスクでオシャレをすると言いう考え方はほとんどありませんでした。
マスクアクセサリー協会 代表
林里美(ハヤシリミ)
2000年からアクセサリー販売を開始。
ワイヤーと天然石を使った天使の羽デザインのアクセサリーを制作、講師として活動。(天使のさざれ 参照)。2005年、立命館大学理工学研究科 情報システム学専攻 修士課程修了。2019年秋、ヒルナンデス出演。「ラクマ」ハンドメイドギフト大賞受賞。
マスクイヤリングの開発秘話
マスク紐が耳の下にあるということに注目し、マスク紐用の金具を開発しました。
ここで、開発のポイントが3つあります。
①紐に固定できて、顔の前までズレてこないようにすること
②片手で簡単に装着できること
③量産できること
最初に思い付いたのは、市販の「カニカン」や「引き輪」と呼ばれる留め金具でした。(当時はまだマスクチャーム自体は出回っていませんでした) しかし、これらは紐にぶら下がるだけで固定できず、いつの間にか顔の方にズレてきてしまうという欠点があります。
マスクアクセリーにネガティブなイメージを持たれている方は、顔にアクセサリーが付いたら不衛生ではないかと心配されている方が多いと思います。私が開発する金具は、しっかりと紐に固定できて、まるで「イヤリングやピアスをしている」ように見えることが前提です。
6年前からワイヤーで耳が痛くなりにくいイヤーカフ作ってきたことや、アイデア金具を生み出してきた経験を活かし、新たな金具を開発することにしました。
2019年12月6日
マスクイヤリングを装着して、皇居の大嘗宮を見学した時の写真です。当時は試作品テストのため、毎日身に付けて出かけていました。
※試作テストは2020年1月までの話です。戻ることができるなら、この頃の世の中に戻りたいです。
このようにして、完成したマスクイヤリング。
趣味ではなく本気で広めていきたいと、特許庁に意匠登録を出願しました。
形は、フックピアスのようなシンプルな形状。まるでイヤリング(ピアス)をしているように見えますし、落とす心配がなく、耳たぶも痛くならない。イヤリングの難点がすべて解消しました。
私自身は、耳たぶが痛くなるのが苦痛でイヤリングを付けなかったのですが、マスクをしている時はノンストレスでオシャレを楽しむことができます。マスク姿でお出かけするのが楽しくなりました。
アクセサリー作家にとって、マスク時代の救世主になりたい
そうこうしているうちに、コロナウイルスが広まりだし、マスクのせいで耳飾りが付けにくいという状況が起きてきました。ちょうど、どのようにしてマスクイヤリングを商品展開していくか考えていた時期です。
このマスクイヤリングなら、そんな時でもオシャレが楽しめる救世主になるのではと、急ピッチで準備に取り掛かりました。パーツ会社に依頼してはどうか、と言われたこともありますが、1日でも早くアクセサリー作家さんが活用して頂けるようにするには、私が作り方をお教えするのが一番早いです。あまりにも急だったので、その当時の記憶があいまいです。思い立ってから1週間後に、講座として作り方動画と道具・材料のご提供をし始めました。教材が届いたその日のうちに習得し、夜から販売をスタートしてくださった作家さんもいらっしゃいます。
大切にしたい、オシャレができる気持ち
講座を提供し始めた2020年4月当時は、マスクを楽しむということ自体が受け入れられない、緊急事態宣言という未曾有の状態で何をどのように気を付けたらよいのか不安な方も多かったと思います。マスクイヤリングの存在自体を批判され、否定され、心無い言葉を浴びせられることもありました。また、逆に模倣して怪我をしそうな物を販売している方や会社も見かけました。私たちは、少しでも安心してお使い頂けるように、アルコール消毒テストを繰り返したり、お顔の方に付けないように、耳飾りとして楽しんで頂くことを呼びかけていきました。
そのような努力も伝わり、徐々に受け入れて頂けるようになりました。
反響は、普段イヤリングやピアスを使わない方からのお声が多かったです。小さなお子様から70代、80代、なんと90代の方まで、本当に幅広くお使い頂いています。やはり本音は皆さんオシャレがしたいのです。闘病中やアレルギーで年中マスクを使用している方は、まさかマスクでオシャレができるなんて思ってもみなかったという嬉しいお声を頂きました。
マスクを付けるのが苦ではなくなった、むしろオシャレができて嬉しい、気持ちが明るくなった、嫌がる子供が喜んでマスクを付けてくれるようになった、ストレスなくイヤリングが楽しめて嬉しい、と感激の声を毎日のように頂戴致しました。中にはプレゼントとして配りたいからと、何度も注文を頂けたという作家さんからの喜びのお声もございました。あたたかい皆様のお声に支えられて、活動を続けています。
新たなアイテム、マスクに付けるイヤーカフとマスクコード用の金具も増え、これからも、マスクアクセサリーという分野を盛り上げて、少しでも多くの方に楽しんで頂きたいと考えています。